袖を通すだけで、きちんとした状態にしてくれる服が好きなんです。白いシャツは、そんな存在だと思います。私にとって"ベーシック"は、安定した出発点のようなものだから。
スペインのメノルカ島で生まれて、いまはパリで生活をしながら、画家として制作活動をしています。森林と風に恵まれたメノルカは、今の生活とはまったく違う、別の人生のような場所。島で過ごした幼少期は、実体を離れた記憶になっていて、どこか幻想のようにも感じられるんです。パリでの現実から少し離れて、ぼんやりしたいとき、心の中でそこへ向かうことがあります。
一方でパリは、私にとって自分の輪郭を作ってくれた街であり、外の世界に向かっていくための場所でもあります。だからこそ、日々の中で自分を整えてくれるものがあると安心するんです。服を選ぶときも、自然とその感覚に近いものを選んでいる気がします。
Adventure in the Ordinary_Volume.4
- GALERIE VIEVOLUME.04SOPHIAArtistIN OUR "Cotton Broad Regular Shirts"SOPHIA IN OUR
"Cotton Broad Regular Shirts"
ArtistSOPHIA PEGA1990年、スペイン・メノルカ島生まれのアーティスト。現在はパリを拠点に制作活動を行なう。自身の人生の物語を語るような絵画の制作に取り組み、その作品はロマンチックで幻想的な雰囲気を帯びている。
ベーシックなものは、
安定した出発点のようなもの。
このギャルリー・ヴィーの白いシャツは、よく見るとパールのような光沢感があって、これを着ればきちんとした外向きの状態になれる。そんな気分になりますね。私のワードローブの中で、つい手に取ってしまうのはストライプのパンツなのですが、それと合わせるのもいいと思います。普段は2サイズくらい大きいものやメンズのアイテムを選ぶことも多くて、長く着られる素材にも惹かれます。このシャツも、襟が小ぶりなのでほど良いフェミニンさがありながら、形はベーシックなメンズシャツを女性向けに小さくした感じで、とても着やすいと思いました。
私は、仕立てのいい服が大好きです。着るだけで、まるで自分を素敵に見せるために働いてくれるような。例えば、背を高く見せてくれる90年代のグレーのウールパンツや、存在感を引き立ててくれる、ウエストがしまって肩のラインがシャープなレザージャケット。そして、心地よさを生み出す、このような白いシャツ。そういう、持っていればちゃんと着こなしがうまくいくと分かっているアイテムが好きなんです。
Photo by Xavier Casanueva
Edit & Text by Ayumi Taguchi (kontakt)ITEM非常に細いコットン糸を高密度に織り上げたブロード素材のシャツ。ナチュラルな光沢感や、滑らかな肌触り、ほど良いハリが特徴です。身幅にゆとりのあるメンズライクなシルエットながら、小さめの襟や裾のラウンドヘムにより、女性らしい上品さを作ります。





