最近集め始めた「御朱印」。
参拝の記録としていただいているものだが、時折御朱印張を開いて眺めると、墨の匂いや一つひとつ異なる美しく丁寧な筆に、訪れた場所の“静の空間と凜とした空気”が蘇る。
なんだかすっとスイッチが入るような心地良い感覚になるのだ。

京都の東山区にある知恩院は、よく足を運んでいる場所。
三門は圧巻の一言。
境内までは急な石段で毎回ぜぃぜぃ言いながら上るのだが、新緑の季節は本当に緑が美しく、最後まで上りきるパワーをくれる。
神社仏閣の建築にも関心があり、御堂をぐるりと見て回るのも好きな時間。
木を組み合わせて建てる伝統工法は、いつもどんなパーツで出来ているのだろうか？と想像を膨らませてしまう。
また繊細な彫刻も細部にまで職人のこだわりと美意識をひしひしと感じられ、日本人らしいな。と改めて誇りに思う。

そして小さな芸術作品の御朱印にも、日本人魂を感じてやまない。
またふっと思い立った時や旅先にバッグへ御朱印帳を忍ばせ、ご縁と記憶を集めていきたい。