MY FAVORITE PEN by Faber-Castell
- 2025 JULY.1 Tue
MY OBSESSIONS
MY FAVORITE PEN by Faber-Castell
by Yoko Segoshi, GALERIE VIE Designer
ギャルリー・ヴィーのスタッフによる、お気に入りのモノ・コトにまつわるミニコラム。生活の中で心が動いた瞬間や、ついつい集めてしまうもの、本当は内緒にしたいけれど好きな場所など…。
今回は、ギャルリー・ヴィー企画担当の瀬越が20年以上愛用している文房具について。昔からずっと使っているペンです。大学の頃からの付き合いで、もう二十数年も同じものを使い続けている。書き心地がしっくりくるというか、自分の手の延長みたいにさえ感じます。 他のペンだと違和感もあり、うまく描けない感じがする、そんな大切なツール。
今は、iPadひとつで何でも描けてしまう時代。でも、あえて手描きにこだわっているのは、線の揺れやかすれも含めて、“人間らしさ”が残っているから。紙に直接ペンを走らせると、なんだか気持ちが整うし、頭の中も整理されていく感じがします。アイデア出しもラフスケッチも、まずはアナログで。
デザインをする時も、いきなりパソコンに向かうんじゃなくて、ちょっとした“手のひらの時間”を大事にしています。線がよれたり、思いがけない形ができたり、そういう“予期しない面白さ”は、アナログだからこそ出会えるものだと思っています。
こんな時代だからこそ、アナログの良さを大切にしていきたい。PROFILE
瀬越蓉子
ギャルリー・ヴィー 企画2011年入社後、ギャルリー・ヴィーで企画を担当。尊敬するのは日本のアーティストのJunko OkiとAyako Miyawaki