TOMORROWLAND

Side B - the essence of tomorrowland -


  • Special Interview
    PENDLETON × TOMORROWLAND


  • 恒例になってきた〈PENDLETON〉社とのコラボレーション。
    最新作では100周年を迎えるボードシャツをデザインソースに、トゥモローランドならではのアレンジを敢⾏しました。開発に携わった⼤迫さんに話を伺います。

  • 美濃屋 企画開発チーム
    ⼤迫 寿基


    展開ブランドの歴史を熟知し、商品企画にも携わる⾃他共に認める服好き。アメリカンカジュアルなアイテムを、直球ではなくアレンジして現代的に着こなす関⻄⼈。




  • 永世定番として名高いボードシャツ


  • ―ブランケットジャケット、トップスタージャケットに続くコラボレーションとして、今回は世界中で数多のバリエーションと愛好家を広げるボードシャツを選びました。

    大迫さん(以下、大迫。敬称略):間違いなく〈PENDLETON〉が誇る代名詞 の一つがボードシャツです。1863年にブランケット関連から創業された同社が、今から100年前の1924年にアパレル展開を始めたのもシャツから。本国でアニバーサリーモデルとしてリリースされた柄をベースに、トゥモローランドさんならではカラーアレンジを施した意欲作になったかと思います。

    ―1世紀もの⻑期間、継続して人気を維持しているのはすごいことですね。

    大迫:かつてザ・ビーチボーイズがレコードジャケット撮影で度々着用したことでも有名ですが、欧米では様々なジャンルのアーティストやセレブリティが愛⽤しているモデルです。レディ・ガガやサイプレス・ヒルのセンドッグ、カート・コベインなども公私に渡って着用。⻑い歴史があり、近年では一種のステイタスブランドとして捉えられている背景も相俟って、幅広い層に支持される名品です。

  • ―そんなレガシーを、ありそうでないモダンなカラーリングで絶妙なバランスにアップデートしました。

    大迫:過不足のないカラーアレンジはもちろんですが、オープンカラーの襟型を膨大なアーカイブの中から選択する審美眼や、ポケットや水牛ボタンなどのニュアンスの出し⽅はさすがだなと驚きました。何よりオリジナルへのリスペクトを持っていただいたので、変に奇を衒うことなく過剰な足し算がなかった事にも感服です。


  • アメリカントラディショナルなアイテムをラクジュアリーにツイスト


  • ―質実剛健を主とするアメリカンプロダクトを下敷きにしつつ、今回は贅沢にシルクを⽤いたアプローチをしました。先ほど本国ではステイタスブランドとしても捉えられているという話がありましたが、〈PENDLETON〉の新たな魅 ⼒を感じられる仕上がりになったのではないでしょうか?

    ⼤迫:仕上がったプロダクトを拝⾒して、またもや感嘆しましたね。写真では伝わり切れないのが⻭がゆいところではありますが、この⼿触りはとんでもないです(笑)。そして単にシルクを使うのではなく⽑⾜の⻑いものをチョイスしているあたりが、本質をご理解いただけているポイントで素晴らしい。このような繊細な⽣地ですと縫製には⾮常に気を使うのですが、熟練の⼯場でクオリティコントロールすることで満⾜度の⾼い仕上がりとなりました。

    ―トゥモローランドでは通年素材としてシルクを提案してきた実績があります。やはり天然素材が持つ機能性は理に適っていますので、独特の光沢や上質感だけでなく機能性も享受していただけるはずです。


  • 進化する定番を実践するコラボレーション


  • ―80年代スタイルでは裾をタックインして着る⻑めのタイプが主流でしたが、裾が短めのストレートカットという、タックアウトを前提としたデザインが特徴の1つかと思います。ラフなスタイルを好んだ当時の⻄海岸サーファーを起点にロングセラーになったのも、そういったスタイリングにおける新機軸が浸透していった経緯があるからでしょうか?

    ⼤迫:やはりアメリカの⾐料ですので、まずはヘビーデューティーな機能性がマスト。そして多くのスタイルにフィットする間⼝の広さが多くの着こなしに対応したのかと思います。

  • ―数多くのブランドがコラボレーションする懐の深さは、軸となる部分がブレないことにも起因しますね。どんなエッセンスを加えても〈PENDLETON〉らしさというものが揺るがないという。

    ⼤迫:特にトゥモローランドさんとの試みは両社の⼤事にしている良い部分が昇華する好事例となっています。アメリカ本社でも評価が⾼く、「我々のことを深く理解した上で、モダンなエッセンスを加えてくれるグッドパートナー」というスタンスです。決して安くないプライスかとは思いますが、袖を通していただけたら納得感を持っておすすめできるのではないでしょうか。定番に満⾜することなく、進化したプロダクトを今後も共に開発していけたら幸いです。



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