IN FOCUS -現代のアウターにおける、機能とファッション-
アウターの歴史において、スペックや機能性は軍用服に由来する。
揺らぎのある春の気候に備え、自身をブランディグしつつ忙しい現代をスタイリッシュに生きる私たちにとってアウターは今もある意味戦闘服だ。
あらゆるものから軽やかに包み込んでくれるEditionの展開するアウターを見てみよう。
レギュラーフィットスタイルが心地いいAcne Studiosのデニムジャケットは、袖を通せば自然と肩の力も抜ける。
ウォッシュの効いたミッドブルーのジャケットが語るのは、気分が沈んだ日にも頼もしいこなれ感だ。
パジャマに羽織ってサングラスを掛けてもいい。どこまでも自由な発想でファッションを楽しませてくれる。
軽量なボンディング素材が実現するTHE RERACSのモダンなモッズコートは、そのシルエット美が特徴だ。
落ち感のあるナードなディテールでありながら、存在感あふれる立体的なシルエットを構築する。
ゆとりを持たせたデザインは、思わせぶりな昼夜の寒暖差に着込むことや袖を捲ること、フードの着脱が新たな一面を見せることを許容する。
重く硬い軍服だったトレンチコートは、こんなにもしなやかでファッショナブルなアイテムへと変貌を遂げた。
トレンチコートのない春はもう考えられないだろう。
極限までそぎ落とされたミニマルなデザイン、収まりの良いシングルフロントがすっと縦に伸びる美しいシルエットに仕上げる。
スエットからスーツまでどんなシーンにも適応できる無敵の戦闘服だ。
Editionからおすすめするトレンチコートといえば、HYKEの名品についても語らななくてはならない。
オフィサートレンチコートにインスパイアされたクラシックなデザインは機能性も本物だ。
高密度に織り上げられた上質なコットンはハリと艶を生み、しわになりにくい特性を持ちながら着込むごとに味わいが増していく。
日差しを受け存在感を現す表面の艶は、撥水加工が施されており雨の日は水を弾く盾となる。
実力派のアウターとしてワードローブに長く寄り添うアイテムとなるだろう。
驚くほど軽いPERTEX素材のミリタリーコートは、機能美とタフさを持ち合わせている。
防水性・透湿性に優れた素材だからいつでもどこでも快適な着心地が約束される。
サイクリングや散歩など日常のアクティブから突然の雨にも対応する軽やかでファッショナブルなコートがあればスタイルが変わってもマインドが変わることはない。
ベストの起源は13世紀~14世紀のプールポアンという護身着にまで遡る。
現代では正装や着こなしのアクセントとして取り入れるアイテムになったが、潜在的にはお守り的役割を果たしているようにも思う。
レイヤードするアイテムも押し上げる気持ちでラフに羽織りたい。