My favorite MAGNIBERG - Tsuyoshi Nimura -
スタイリスト・二村 毅。ミュージシャンやアーティストのスタイリングをはじめ、名だたるブランドのランウェイショーにも関わったりと、歴々たるプロフィールを知ると及び腰になるかもしれないが、二村さんは大上段にかまえることなく自然体。街を歩けば地元の人と気さくに言葉を交わし、馴染みのカフェに立ち寄れば30歳以上年の離れた若者たちとも交流する。ふところ深く、明るい二村さんとマグニバーグのマフラーに近しいものを感じた、そんな秋の散策路にて。
「マフラーはジョンストンズとプラダのカシミヤ製、イノウエブラザーズのアルパカの3つを持っています。すべて紺やグレーといった定番色で無地のもの。いままではそれだけで事足りていましたが、マグニバーグのチェックマフラーをつけてみて、新鮮に感じました。チェックならクラシックなパターンが好きですが、遊び心が加えられた色柄は楽しい気分にもさせてくれる。あざやかなイエローも普段なら身につけない色。なんか初心者マークみたいでちょうどいいですね(笑)。スタイリストという仕事は服を着せる人を目立たせる仕事だから、自分は裏方として派手な色は選ばないんですが、プライベートな時間を過ごすときはいいかな」。
最近はデニムばっかりというセットアップスタイルに、マフラーをぐるりと首に巻いて、自宅から数分の「いつもランニングしている」遊歩道で歩みを進めた。「アルパカ素材なんですね。重いと仕事柄動きにくくなってしまうので、つけ心地が軽いのはうれしい。今日はアットラストのデニムのセットアップに巻きましたが、もう少し寒くなるとMA-1を上にはおることが多くなるので、イエローのマフラーはそんな冬の装いにも合いそう」。
マグニバーグは幅広い知識と経験に裏打ちされた二村さんの審美眼にかなっていた。「マグニバーグのシーツを自宅で使っているんですよ。もともとリベコ社のベルギーリネンのシーツを使っていたんですが、やぶれてきたので買い替えようと思っていたときに出合ったのがマグニバーグのコットンシーツ。丈夫で色もよくて、心地いい。そのマグニバーグが洋服やマフラーを作っているなんて知らなかったですが、興味を引かれました」。
寒空の下を十数分歩き、桜新町のカフェAutumnで腰を落ち着けて、酸味の効いたアイスコーヒーをひと口。最後に、マグニバーグのマフラーを見つけ出し、二村さんが仕事でもよく訪れるというトゥモローランドの印象を聞いてみた。「色使いがハッピーでポップ。きれいなイエローやオレンジ、水色やグリーンとか、色使いの楽しさや美しさでいえば、オリジナルやセレクトをメインにするショップでは一番素晴らしいんじゃないかな。お客さんもそういうカラフルな楽しさを求めているのだと思います。マグニバーグのマフラーを選ぶのも、トゥモローランドなら納得。真面目でも正統派でもなく、ポップで自由で遊び心がある。それはハメを外しているということではなく、クラシックやトラッドに根差しているから大人も安心できる。チェックという伝統柄にさりげない遊び心を足すマグニバーグに共通するところですね」。
二村 毅
1970年 愛知県生まれ。
学生時代から雑誌等をメインにスタイリストとして活動をスタート。
豊富な知識や経験、そしてそれらを裏付けるセンスは業界内でも評価が高く、ファッション誌やカタログ、広告などで幅広く活躍する。
- Autumn
住所: 154-0016 東京都世田谷区弦巻5-6-16
営業: 8:00〜17:00 (定休日:不定休)
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