TOMORROWLAND

BRIDAL Special Interview〈NOUE〉


  • TOMORROWLANDの『BRIDAL RING ORDER』。
    さまざまなゲストを迎え、魅力をお届けしていきます。

  • 〈NOUE〉のデザイナー、手塚一生さん・千暁さんを迎え、TOMORROWLAND アクセサリーバイヤーの和田麻里子との対談でオーダージュエリーの魅力を掘り下げます。


  • NOUE・デザイナー
    @noue_design

    手塚 一生
    グラフィックデザイン・映像制作会社を経て、2014年に手塚千暁と共に〈NOUE〉をスタート。商品デザインやビジュアル制作、WEB管理等を担当している。
    手塚 千暁
    会社員時代に独学でジュエリー製作を開始。アパレル販売や外資系企業での商品管理・VMD経験を活かし、商品デザインや販売を担当している。

  • TOMORROWLAND バイヤー
    和田麻里子
    @mariko.wd

    TOMORROWLANDのアクセサリーバイヤーを担当。 パッと目を引く華やかなスタイリングに合わせるアクセサリー遣いも他の人には真似できない唯一無二のバランス感覚。凛としながらも華やかさと大人な遊び心がチャームポイント。

  • Interview

  • ー おふたりで〈NOUE〉として活動してらっしゃいますが、それぞれジュエリーに魅力を感じた機会はいつでしたか?

  • 手塚千暁(以下C):子どもの頃に、母親が持っていた石のリングを見て綺麗だと感じたのが、ジュエリーとの一番古い記憶ですね。母親は特にジュエリーが好きってわけではなく、祖母から受け継いだものを大事に保管していたんだと思います。妹と一緒に、引き出しに入ってるリングを並べては嬉しくなっていた思い出があります。
    手塚一生(以下I):僕がジュエリーを意識し始めたのは、彼女に出会ってからですね。もともとグラフィックデザインや映像制作会社にいたこともあり、デザインすること自体は好きだったので、次第に自分で身につけるものも作ってみたいという気持ちになっていって。最初はクライアントワークではないし、自分の好きに自由にデザインができるものとしてジュエリーに興味が湧きましたね。



  • ー 制作工程においては、どのように役割分担されていますか?

    C:溶接したり、研磨したり、製品を作る職人的な工程は私がやっています。
    I:最初の大枠のデザインは基本的にふたりで考えています。そこからグラフィックデザインの制作と似ていて0から1にするのが僕自身好きなこともあり、細かい設計までを僕が担当していますね。最初のデザイン段階では、幾何学的な図形なんですけど、面白い形状でも身につけられないとジュエリーにはならないので、方向性や普段使いの場合の立ち位置も含めて考えていって。
    C:そこからサンプルを作ってバランスをみて。
    I:どんどん引き算されるので、最初のデザインとは違うシンプルな着地になることが多いですね。あとは、オンライン販売の画像や写真撮影、印刷物なども僕が担当しています。オンライン上の写真は、彼女に被写体になってもらっていて。その代わり、僕は接客が苦手なので彼女にお願いしています。いまのところ、2人で完結できてると思いますね。

  • 和田麻里子(以下W):デザインする中で、おふたりの意見が割れることはないのでしょうか?
    I:好きなものの方向性が似ているので、あまりぶつかることはないですね。あとは、〈NOUE〉のピアスは、自分たちらしさを追求すればするほど、デザインにおいて議論の余地があまりないというか。世の中にたくさんデザインがあるので、制作の半分はリサーチに当てているくらいお互いに出すデザインのアイデアを絞り出した結果ではあります。シンプルだけど、他にないものを作るという意思は共通しているので、意見が割れることはないですね



  • ー おふたりともバックグラウンドは違えど、影響を受けたものや好きなアーティストなどが似ているのでしょうか?
    I:ジュエリーに関しては同じ趣味なんですけど、それ以外のものは違いますかね僕はもともとミニマルなグラフィックデザインやイラストに目がいきます。
    C:彼は本当に色々とアートやグラフィックデザインのことに詳しくて。私は感覚的に好みかどうか感じるくらいなんですけど、「いいね」と思うものは似ているというか。彼がいいなと思ったものにも共感しています。
    I:たまに自分が好きなものに自信を失うことがあるのですが、そうやって共感できると嬉しいですね。


  • ー そうしたおふたりの好みが、デザイナー個人のinstagramアカウントにも載っているんですね。和田さんが、一番最初に〈NOUE〉に惹かれた理由を教えてください。

  • W:先ほどから話に出ている通り、ブライダルリングはシンプルかつブランドらしさを表現する局地なんです。でも、ただ単にシンプルなものだと他と同じになってしまうので、ブランドの徹底されたコンセプトが必要でもあるんですよね。〈NOUE〉さんとは、ジュエリーの合同展示会に行った時に初めて出会ったのですが、第一印象だけでそうしたコンセプトが、ちゃんと展示空間としても伝わってきたのでお声掛けさせていただきました。
    C・I:そう言っていただけて嬉しいです。
    W:そうした意味で、どうやって「らしさ」を追求しているのか気になっていました



  • ー 〈NOUE〉さんと言ったら、今回紹介するブライダルリングの他に、華奢な線のピアスが特徴的ですよね。生み出すまで、どのような経緯があったのでしょうか?

  • C:細い線でスタートはしていて。素材がもう少しカジュアルなものを使ってみたこともあるのですが。I:今よりも、もっと複雑な形状のものも作ったことがあるのですが、結果的に強度なども設計していくうちに、細い線に戻りましたね。昔は「ピアス」としてつけてもらえたらと思っていたのですが、次第に「体の一部」になるように考えていって今の形に着地しました。産みの苦しみはありますけど、やり続けるうちに〈NOUE〉らしさがより多くの人に伝わると嬉しいです。C:ブランドとしての認知は、やっぱり個性ありきで重要だとは思っていますね。実際、接客していても小粒サイズのピアスが人気です。〈NOUE〉らしさは、やっぱりここなんだなと感じる瞬間です。

  • ー 今回展開するリングについて教えてください。

  • C:リングの形は2種類あって、表面が丸いものと平打ちのタイプで展開しています。太い線と細い線が重なっていて、同じ構造なんですけど好みで形がお選びいただけます。素材は、18金のゴールドとプラチナの2種類を用意していて、表面の処理もマットか鏡面かお選びいただけます。
    W:セミオーダータイプですね。
     I:そうですね。ここに至るまでもたくさん試作した結果なのですが、マリッジリングはピアスと同じように強度的に華奢というわけにはいかないので、ここでも〈NOUE〉らしさを追求していきました。しっかりしつつ、どこかピアスの線に通ずるような形ということで、重ね付けのようなデザインを考えて。シンプルにしながらも、普遍的でずっと長く使って色褪せないようなものを目指しました

  • W:ブライダルリングはシンプルな1レーンが基本なのですが、最近だとファッション寄りになってきてることもあり、重ね付けや太い線のタイプも人気。でも、その中でもやっぱり〈NOUE〉さん独自の厚みは絶妙なバランスですよね。
    I:デザインを考える上で、たくさんバリエーションがある方が選ぶ楽しみが増えるかなと思って作りました。マリッジリングだけど、2人の個性も大事にできるというか。片方がマットで片方が鏡面という組み合わせもありだと思いますし。
    C:打ち合わせするときに、ほとんどの場合デザインを決めてこられるんですけど、実物を見てから悩む方もいますね。でもみなさんニコニコしながら悩んでいて、特別で幸せな時間だなと感じます


  • ー ブライダルは定番の商品なので、毎シーズン新作を出されるようなコレクションではないと思いますが、今後ブライダルのシリーズを広げていくような展開は考えられていますか?

  • I:〈NOUE〉のブライダルシリーズはスタートしてから4年ほど経ちますが、ありがたいことにオーダーいただく機会も増えてきました。現在のシリーズは、複数あるバリエーションの中からお選びいただく体験も含めてずっと宝物になるような、そんな存在を目指したリングです。大切な記念の品は、私共も特別な想いを込めておつくりしています。今後はマリッジリング、そして現在は展開していないエンゲージリングも含め新たな選択肢を増やしていく予定です。いま展開しているリングとは違う個性を持ちながらも、〈NOUE〉の基本理念にあるような身に着ける人の持つ本質的な美しさを引き立てるものを目指し、それを実現するために最低限の要素で魅せられるようなデザインを提案していきたいと思っています。



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