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My favorite MAGNIBERG - chizu -


  • 日本でまだ、ファッション以外の分野で「スタイリスト」という職業が確立していなかった頃から仕事を始めたchizuさん。料理からインテリア、ジュエリーにコスメティックと幅広いジャンルの知見に富み、雑誌やコマーシャルなどでスタイリングを手がけ、商品開発や店舗開発にも携わる。その40年以上のキャリアの中で、国内外のたくさんの“いいもの”を見てきた審美眼から、マグニバーグのマフラーもchizuさんの琴線に触れたよう。

  • 「真面目にモノづくりをしているブランドだとひと目で分かりました。目的に合った素材と縫製のきれいさが見てとれます。繊細でいて、堅実。最高級の素材を使っているのに縫製が雑といったもったいないブランドも中にはありますが、マグニバーグは工場さんや作り手さんといい関係を築いていらっしゃるのでしょうね」。

  • マグニバーグのデザイナーはふたりの夫婦。アクネ ストゥディオズやサン ローランのデザイナーとしてキャリアを積んだベント・ソーンフォルスと、フローリストでグラフィックデザイナーでもあるニナ・ノーグレンの手によって誕生した。 「マフラーそのものもいいんですが、マフラーが入っているパッケージの箱からも上質さが伝わってきます。ニュートラルなグレーで美術品のようなボックス。最初に受け取って、ふたを開けてみると、そこには鮮やかなチェックのマフラーが入っている。そこまでストーリーを考えてデザインしていることが想像できます。マフラーのボディカラーによってタグの色も変えていたりと、本当に細やか。大切なことは細部に宿る。それをわかっていて、真摯にモノづくりしているブランドなのだと思います」。

  • chizuさんが身に着けたのは赤がベースのマフラー。もともとソファにかけるブランケットほど大きかったものを、トゥモローランドではほど良い大きさと長さにサイズオーダー。 「第一印象は私からすると長いかなって思いましたが、巻いてみるとそこまでかさ張る感じがなく、もこもこした感じもありませんでした。むしろモヘアやアラン編みのマフラーのほうがボリュームは出るかもしれません。着け心地はとてもいいですね。チェックでもブラックウォッチなどの定番柄、赤でも単色のマフラーは持っていましたが、こんな赤のチェックは初めてで着けてみて新鮮でした」。


  • 赤のタータンチェックが初めてとはいえ、ブラックウォッチやドレスゴードンなど、タータンチェックのアイテムをよく着ているイメージもあるchizuさん。「私にとってタータンチェックとストライプは欠かせません。かつて横浜の元町商店街にタータンショップ ヨークというお店があったんです。私が高校生のときの遊び場でもあり、そこでタータンチェックがどんなものかを楽しみながら学びました。まだ、ひざ小僧が出ていた時代ですね(笑)。スコットランドの伝統的な織物として保存・保護されているタータンチェック。帯のそれぞれの並べ方や色、太さなどを自由に組み合わせで作ることができます。家柄を表すチェックもあるし、王家や軍隊用、その土地に根ざしたタータンもあります。ここ日本でも、チェックに類する格子柄は古来からあるもの。浮世絵にもタータンチェック風の衣装もたくさん描かれていたりしますしね。だから親和性を感じますし、馴染みがあります。マグニバーグでは、スタンダードなタータンチェックを複雑に組み替えたり、リデザインしていないことに好感が持てます。伝統を残しつつ、見たことがあるようで見たことがない。行き過ぎていないからこそ、安心かつ新鮮な気持ちで手にとることができるのだと思います」。

  • chizu
    1955年 九州生まれ。
    文化服装学院服装科技術専攻科を卒業後、スタイリストとして活動をスタート。
    食、インテリア、ジュエリー、コスメなど幅広い分野の雑誌やコマーシャルで活躍。現在では店舗開発や商品開発にも携わっている。
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