LAMB CASHMERE
澄んだ光と冷たい風の匂いを感じたら、
大好きなニットの季節がはじまるサイン。
冴え冴えとした空気の中、
滑らかな肌触りと弾むようなふくらみに優しく包まれて。
大切なマイ・スタンダードを、
今年の冬も自分らしく。
凛とした佇まいで
端正な白シャツに、
ひと筋ラインが流れるように巻いたマフラー。
柔らかなニットに、
途端にメンズのドレススタイルのような気配が漂う。
ボトムには、あえてツイードのミニスカートを。
力強さと艶やかさが絶妙なバランスで同居。
“冬の白”にピュアネスを託す
街中がダークトーンに染まる中、まっさらな白の爽快さ。
いつか見た輝く雪景色に想いを馳せ、
毛足の長いアルパカとゴールドラメはチャーミングなアクセント。
幅広リブに首も手元もすっぽり覆われて、全身で白を満喫する。
エレガントな気概を忍ばせる
ネイビーのクルーネックは首元で遊ぶ。
インに着たニットのボウタイ、ひんやり無機質なシルバーのネックレス。
色と素材、質感の奥行きあるグラデーション。
無造作に引いたボルドーリップで仕上げれば、知性と気品が香る。
大胆に朱赤のパワーを纏う
鮮やかに目に飛び込んでくる強さ。赤はそれだけで特別な色。
だから、真珠のような光沢のサテンスカートで、濁りなく晴れやかに。
ニットのセンターラインに沿ってすっと背筋も伸びれば、
恋しい太陽もきっと顔を覗かせる。
定番スタイルに磨きをかける
オフホワイトのニットに、黒いウールのワイドパンツ。
潔く王道なモノトーンを、ほんの少し進化させてみる。
ニットの中に重ねたのは、薄手コットンのタートル。
袖口からちらりと黒を覗かせることで、白いニットがより映える。
軽やかに自然体をたのしむ
昔よく着ていたヴィンテージのジャージ。
ボーダーのカラーリングに、そんなお気に入りを思い出す。
このニットも20年以上愛され続くシリーズ。
不必要に飾らずデニムを合わせ、
自分とニットの歴史を巡る楽しい時間。
美しい景色に誘われる日も
どこまでも続く晴天に心躍り、空とおそろいのブルーのニットを選ぶ。
ポップな躍動感あるペインティング柄のスカートもリズミカルに揺れて。
景色に心地良く溶け込みながら、気持ちも足取りも軽やかに歩いていく。
洗練と愛らしさ、芯の強さと柔らかさ、着飾る心と自然体の美しさ。
相反する様々な印象が優しく混ざり合う人は、とても素敵だ。
こだわりの過程を経た上質でスタンダードなニットが、
着る人のそんな魅力をそっと引き出す。
model profile:
松浦りょう@ryomatsuura
2014年、映画『渇き。』で俳優デビュー。
2023年、映画『赦し』で主人公を演じ話題に。
11月3日公開の映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』では、
主人公の親友役で出演している。待機作も複数控えている。