SUPER A MARKET

Hélène Nepomiatzi– Special Interview –



  • スーパーエーマーケットでは、今シーズンから初のお取り扱いとなり、9⽉8⽇(⾦)からは別注バッグも発売開始するブランド〈Hélène Nepomiatzi〉。
    今回はデザイナーのHélèneに5つの質問でインタビューを行いました。

  • Q1 .最近買ったファッションアイテムは何ですか?
    (その理由と、購入場所、ブランドなどもお答えください)



    -エルメスのアンクルブーツ、ブラックのブライトン。私はこのとてもオーソドックスで、時代を超越したマスキュランな型が大好きです。その製造は素晴らしく、長く愛用できるブーツです。

    80年代後半の、カーキのウールのRoméo GigliのジャケットをVinted(セカンドハンドのファッションアイテムを売買するオンラインサイト)で。この信じられないほどのフィット感、仕立て、仕上げが施された、非常にピュアなピースを幸運にも手に入れることができました (私はこの忘れ去られたデザイナーのスタイルが大好きです)。



  • Q2 .あなたにとってのファッションアイコンは誰ですか?
    (その理由や、きっかけなどもあればお答えください)



    -さまざまな理由から尊敬するデザイナーが多すぎて、一人に絞るのは困難です。リストはとても長くなります。
    私のアイコンは、独自の道を歩んできた人たちです。
    以下がリストです。

    Karl Lagerfeld / 彼の仕事におけるパワーと先見性のある側面に対して
    Azzedine Alaïa / カットと素材の熟練さに対して
    川久保玲 / 創作への取り組みにおける自由さ
    John Galliano / 探求とカッティングにおける彼の卓越性に対して
    Viviane Westwood / 彼女の空想力と自由さ
    Thierry Mugler / 彼の完璧主義と過激主義
    JW Anderson / 彼のスタイル、高い基準、新しい境地を切り開いていく能力
    Yves Saint Laurent / 色彩の巧みさに対して
    ヨウジヤマモト / カットの巧妙さ、黒を中心とした作品



  • Q3 . ブランドとしてこれからチャレンジしてみたいこと、取り組みたいことは何ですか?


    -皮革業において受け継がれている職人の技を、自分の作品を通して伝えながら、驚きや意外性を生み出し続けていきたいと思っています。
    また素材の保存とリサイクルという側面は、私にとって非常に気になるテーマです。制作による環境への影響を制限するために、すでに在庫にある材料を使用するという目標を維持していきたいと考えています。





  • Q4 . あなたにとってファッションとは?


    -自由、創造性、対話、人間的な交流。
    私にとってファッションとは、技術、ボリューム、素材を想像し、探求し、研究することです。
    ファッションは何よりも歴史であり、この歴史を知っていることによって、ファッションは面白くなります。何千ものピースで構成されるパズルのように、私たちはそれらすべてを知る必要があります。参考資料を用意することは不可欠です。各ブランドの詳細、コードを認識します。学ぶことや知識は決して終わることのない、長い仕事であり、それはワクワクするところです。



  • Q5 . SUPER A MARKETの”A”は、自分にとっての特別・最高なものを意味しています。
    あなたにとっての”特別なものは何ですか?



    -「創作する自発性を保ち、子供の目を持ち続けること」。
    それは私が創作に取り組む唯一の方法です。






  • About|Hélène Nepomiatzi
    1965 年パリ⽣まれ、スタジオ・ベルソーで学ぶ。 ⾼級品とファッションの世界、特にエルメス、セリーヌ、カール ラガーフェルドなどのブランドの雑貨を製作することでキャリアを重ねてきた。
    Hélèneのアプローチはパーソナルなものであり、コラボレーションと緊密なチームワークに基づいている。
    職人たちとの仕事を大切にしている彼女は、熟練の革職人であるフランスの馬具職人の手に自らの作品を委ね、匠の技と伝統、そして現代的なアイデアを融合させている。

    >> Official Website
    >> Instagram


  • Biography
    -1986年 パリの服飾専⾨学校、スタジオ・ベルソー卒業。


    -1987年 ⾃らのブランド、31 Juilletを設⽴。⾮常に伝統的な⾰製品の分野に、バッグ-オブジェの概念を取り⼊れるこ とで名声を博した。コレクションは世界の様々な国で販売され、いくつかの型はパリ装飾美術館のコレクションの⼀部となっている。


    -1988年 春夏のプレタ・ポルテのショーのためのバックの製作で、カール ラガーフェルドと初めてコラボレーションを⾏う。以降もこのコラボレーションは続く。


    -1989年 ティエリー ミュグレーの1988春夏の コレクション”Africaine”、1988/1989 秋冬のコレクション”Les Infernales(悪魔達)”のためのバッグを製作。棺の形のバッグは、2022 年にパリの装飾芸術美術館で開催された、ティエリー ミュグレーの回顧展で展⽰された。


    -1990年 Hélène のブランド、31 FévrierがANDAM FASHION AWARDS を受賞。 31 Févrierは、この賞を受賞した最初のアクセサリーブランドとなった。


    -1991年 パコ・ラバンヌとアクセサリーの製作でコラボレーション。
    -1992年 カール・ラガーフェルドと、クロエのコレクションのためにコラボレーション。
    -1999年 セリーヌにて、マイケル・コースの⽪⾰製品の制作を担当。
    -2004年 Hélène Népomiatziという⾃⾝の名前でブランドを設⽴。カンボン通りにあった有名セレクトショップ、マリア・ルイーザで初コレクションが扱われ、その後ボン・マルシェでも発売された。
    -2008年 アーティストのロン・アラドとコラボレーション。ポンピドゥー・センター(2008 年)とMoMA(2009 年)で開催された、回顧展「No Discipline」で展⽰されたバッグを制作。
    -2013年 フランスの屈指のモード学校、アンスティチュ・フランセ・ドゥ・ラ・モードのクリエーション アクセサリー部⾨の講師に。
    -2015年 エルメスのPetit h シリーズのために、⼀連のオブジェを制作。
    -2016年 セーヴル通りのエルメス ブティックで、「ウォール デスク」が販売される。
    2008年 アーティストのロン・アラドとコラボレーション。ポンピドゥー・センター(2008 年)とMoMA(2009 年)で開催された、回顧展「No Discipline」で展⽰されたバッグを制作。
    -2017年 フォーブール・サントノレ通りのエルメスブティックに「サロンの案⼭⼦」をインスタレーション。
    -2020年 エルメスのPetit h シリーズのための新しいデザインとして、エルメスの全てのバッグに着せ替えが可能なバッグ・カバー「カスク(ヘルメット)」を発表。
    -2021年 セリエ ミラーはパリとロンドンのLiaigre で販売。


    -2022年 インテリアの世界的展⽰会メゾン・エ・オブジェとパリ・デザイン・ウィークの期間中に、写真家のモルガン・ル・ガル⽒とライフスタイル オブジェをテーマにした「RUE DE VARENNE」展を開催。


    -2022年 ニューヨークのMark Cross のために、ブランドの歴史とアルフレッド・ヒッチコック監督の映画「裏窓」に関連した2022SS カプセルコレクション「Open the Window」を作成。


    -2022年 バンコクのショッピングモール、アイコンサイアムのエルメスのブティックで発表された2 つのオブジェ「パドロック クッション」と「アンカー チェーン マイヨン クッション」を制作。
    -2023年 フランス国家最優秀職⼈賞の⽪⾰部⾨の審査員に。


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