21AWからスーパー エー マーケットにて展開している、ブルターニュ地方最古のブルトンシャツメーカー〈KANELL〉。
今シーズンはフランスらしい色合いのホワイトとネイビーカラーを別注。
ベースとなるモデル’は22SS同様 “GERALD’’、サイズ展開もこれまでと変わらずM〜XLのオーバーサイズ提案となっています。
※日本国内では「バスクシャツ」という呼称が一般的ですが、フランス国内では「ブルトンシャツ」や「マリニエール」として慣れ親しまれています。

●歴史
〈KANELL〉のルーツはフランス北西部の港町ブルターニュ。
そこで暮らす若き青年Pierre Brestは、複数のアパレルメーカーのセールスマンとして働きながら、ひとつの構想を思い描いていました。
ブルターニュに古くから伝わる横シマ模様のニットウエア。
船乗りに愛され続けるこのニットウエアは当時からフランスを代表する象徴的なマリンウエアの一つと考えられていました。
その当時このアイコニックなニットウエアを商業化しているメーカーは他になく、ピエールは大きな可能性を感じていました。
意を決したピエールはセールスマンを続ける傍ら、「Kanell Industriel」という個人会社を立ち上げ、知り合いの工場から中古の編み機を買い取り、自社での製品製造の可能性を模索していきます。
試行錯誤を続ける中で、現代にも引き継がれる様々なディテールを備えたモデルの原型が生まれました。
のちにブランドをアイコンとなっていくモデルの原型はこの頃に産声をあげました。
1923年、ピエールは自身のブランド〈KANELL（カネル）〉を立ち上げ販売を開始。
得意のセールスにより徐々に取引先を増やしました。

●フランス軍や有名メゾンブランドとの取組
法人化後、フランス軍のユニフォームやフランスを代表するメゾンブランドの製造を請け負った歴史があり、
創業当時から変わらない物作りへの姿勢と、確かな技術力に対するフランス国内の評価が非常に高かったことが窺えます。

●ディテールとこだわり
補強のための袖口のカンヌキ、創業後間も無い頃に開発された肩口の伸び止めのディテールなど〈KANELL〉ならではのこだわりは今でも変わらず受け継がれています。
また素材もコットン強撚糸を優しく編み込むことで、ドライタッチながらもソフトな風合いに。
デニムのように経年変化も楽しめる1着です。