TOMORROWLAND

Side B - the essence of tomorrowland -


  • The STANCE


  • 何をどう揃えて提案するのか。
    世界中から素晴らしいものを集めご紹介するにあたり、軸となるスタンスは最も大事な要素の1つです。
    妥協のない作り、付加価値を伴う接客、マーケットを読む審美眼。
    トゥモローランドが大事にしている要素を紐解いていきます。

  • TOMORROWLAND 丸の内店スタッフ
    菅生浩章


    ドレスクロージング一筋のトゥモローランドのウェルドレッサー。豊富な経験と柔らかな物腰にファンも多い。学生時代からアイスホッケーを続けているスポーツマンでもある。


  • JACKET SELECTION


  • ビジネスユニフォームや嗜好品としての幅広いクロージングライン、いわゆるドレス衣料を取り揃えるトゥモローランドですが、よりスタイリングの自由度が高い単品のジャケットも定番的な人気を誇ります。店頭では当たり前のようにご提案させていただいておりましたが、こういった形でご紹介する機会というのは意外と少ないため、今回は改めてその魅力をお話できたら幸いです。


  • 時代の変化に伴いニーズ拡大


  • 私の所属する丸の内店にお越しのお客さま層は特に顕著かとは思いますが、ビジネスシーンではスーツのみという価値観が根強い時代が長く続いておりました。しっかりとタイドアップをするスタイルですね。そこに少しずつ変化が出てきたのがクールビズで、ここ数年のコロナ禍を経てその在り方にも選択肢が増えていった感覚があります。カジュアルに寄っていく中でもラペルの付いたものでカッチリ感は欲しい、というニーズに単品のジャケットがフィットしたのでしょう。ある程度のルールやトーン&マナーという規制の中で指向性を加味するスーツと異なり、ジャケットだけの場合はスタイリングの幅が大きく広がります。ボトムスにはデニムやチノパン、インナーはニットやカットソーなども取り入れられますので。日本の気候に合わせた快適性へのアジャストだけでなく、クロスオーバーなコーディネートを楽しめる部分も服好きな方々に刺さった要因なのではないでしょうか。
    JACKET / TOMORROWLAND /¥88,000

  • ドレス衣料の入り口としてのチョイス


  • 前述の通りスーツスタイリングより守備範囲が広いアドバンテージがあるので、ジャケットを単品で取り入れる際はお手持ちの普段着アイテムとのマッチングも可能です。このカテゴリーで最もポピュラーなのがネイビーブレザー、いわゆる紺ブレかと思いますが、着回し力で捉えると非常に優秀ですよね。実にアメリカらしい合理的なアイテムだと言えます。私が初めてジャケットを着たのは大学生の頃で、世代的に渋谷のセンター街に集っていたチーマーのスタイルを模倣しておりました。当時は紺ブレに〈Levi’s〉の646、〈Tony Lama〉のウエスタンブーツで〈Goro’s〉のメディスンバッグをブル下げるようなスタイルです。あの文化の末期は大衆的に陳腐化していきましたが、黎明期は都内の名門私立高校に属する富裕層の子息が中心だったこともあり、アイビー的なルーツを色濃く感じるムーブメントだったと捉えています。形だけではない本物をベースにしていた事は後になって知るのですが…。さすがに今では往年のそういった着こなしはしませんが、自由度の高さは普遍な気がしています。また、アメリカよりもイタリアやフランス、イギリスといったヨーロッパのテイストからの影響が色濃いトゥモローランドでは、単品ジャケットといえどエレガンスを下敷きにしているため、より大人の雰囲気を楽しめるのではないでしょうか。取り入れやすさという意味ではカジュアル〜ドレスへの導入としてもジャケットは適しています。市場に多くのものが溢れる中でも当社のものをオススメできる大きな理由は、長年のドレススタイルで培ったものづくり哲学や、着こなしメソッドの引き出しに起因していると自負しています。
    JACKET / TOMORROWLAND PILGRIM /¥72,600

  • クオリティ追求で究極のデイリーウェアへ


  • 一例として、我々のドレスクロージングラインの中でも、ハイクオリティな企画の〈PILGRIM(ピルグリム)〉から展開しているジャケットですと、極上の柔らかな着心地を実現するために国内屈指のファクトリーへ依頼し、パターンメイキング、縫製、アイロンワークなどのあらゆる面からアプローチすることで実現したモデルがあります。こちらは肩に重さを感じない着心地に加え、同モデルに適した良質な素材をピックすることで、極めてストレスのない着心地に仕上げました。こちらは、伊〈Ermenezild Zegna(エルメネジルド ゼニア)〉社による「TROFEO(トロフェオ)」のホップサック素材を使用。 同社のハイクオリティな原毛から編まれる生地は、品の良い艶感としなやかな着心地を堪能できるでしょう。凹凸があり、存在感もあるため単品ジャケットに最適な素材選びとなっています。多くの着こなしが可能な単品ジャケットは耐久性も備えた、確かな縫製が重要です。ドレスを熟知した作り手によるエレガンスの体現と、それを末永く着ていただけるクオリティへの追求が生み出す究極のデイリーウェアを、ぜひ店頭で体感いただけたらと思います。
    JACKET / TOMORROWLAND PILGRIM /¥132,000

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    KNIT VARIATION

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