Side B - the essence of tomorrowland -
The STANCE
何をどう揃えて提案するのか。
世界中から素晴らしいものを集めご紹介するにあたり、軸となるスタンスは最も大事な要素の1つです。
妥協のない作り、付加価値を伴う接客、マーケットを読む審美眼。
トゥモローランドが大事にしている要素を紐解いていきます。
- TOMORROWLAND 丸の内店 サブマネージャー
高橋京介
キャバン 丸の内店店長 兼 トゥモローランド 丸の内店を経て、現職に。古着への造詣が深く、自身で所持するヴィンテージアイテムは市場でも高値で取引される様な物ばかりだとか...Spring Knit Variation
冬のニットとは異なる発色や素材が揃いました。この時期の買物心理としまして「春の気分を感じられる新規アイテムが欲しいけど、まだ肌寒い時もあるし…」という方は少なくないかと思います。私自身もそうなのですが、そんな時に食指が動くものといえばニットになりますね。ウールのイメージが強いとはいえ、ニットは縫製手法の1つ。コットンやシルクといった素材を用いたものは通年でのご使用が可能です。特にトゥモローランドが得意とするニットは、素材選びや発色の華やかさが段違い。プロダクトとしての存在感や、パッと見の美しさは大きな魅力の1つではないでしょうか。重たいダークトーンが多い冬の装いから、活動的な春になるとこういったアイテムが気になってきますし、今時期からでも差し色としてインナーで着用できる即戦力です。今回は中でもおすすめの3着をご紹介させていただけたらと思います。
カーディガンライクに着回せる、大人のジャケット
- まずはニットジャケットになります。画面を通してどこまで伝わるのかもどかしいですが、とにかく肌心地の良さが抜群。厚みも過不足なくジャストです。表面のシルクが生み出す上品な光沢と、肌に触れる裏面の凹凸感がないコットンの活用がポイントですね。こういったキャッチーさが薄いアイテムってなかなかフォーカスされにくいのですが、当たり前のように見えて当たり前じゃない逸品だと思います。日常的にサラッと羽織れるカーディガン的な存在なので、何気にいつも袖を通してしまう1着になるはずです。襟元にはチンストラップを備えており、着方のアレンジもお楽しみいただける大人の羽織りアイテムです。
JACKET / TOMORROWLAND /¥49,500
温故知新と経年変化の愉しみ
- こちらは素材にヘンプを採用した1枚で、ガンジーセーターをデザインソースにブラッシュアップした意欲作。シルクとはまた違った心地よい軽さとシャリ感を演出しており、本来は船乗りのために生まれた重厚なガンジーが洗練された印象になりますね。海外ブランドを思わせる発色のチョイスもありそうでないものとなっており、合わせるアイテムを選ばない守備範囲の広さを誇ります。Tシャツの上に着てショーツにサンダルで合わすようなリゾートスタイルにもハマるかと。個人的には着倒してクタクタになっていくと更に良い雰囲気が出るところに惹かれています。末永くご愛用いただくことを前提にした、しっかりした編み立てだからこそ可能な愉しみ方と言えるでしょう。
KNIT / TOMORROWLAND tricot /¥33,000
アメリカンなアイテムにパリのエスプリを
- 日本のニット工場のテクニックを最大限に使用し、一目ではニットとわからないくらい立体的な形を編みで表現したGジャンです。パーツ毎に編み立ててドッキングさせる変態技ですので、織物で作られるよりは遥かに軽く、優れた伸縮性が動きを阻害しないストレスのない着心地を実現。ポリエステルでありながら綿のようにしなやかな肌触りもある糸を使用し、度目をつめて編み上げているため、デロデロになりにくいのは便利ですね。この糸は、特殊構造によって「吸水速乾」「形態安定」「通気性」「UVカット」など多くの機能性を備えているのも、これからの季節を見据えた際に見逃せないポイントでしょう。アメカジスタイルでは定番ともいえるGジャンですが、カラーバリエーションや素材の妙技で仕立てられたこちらには、キレイ目なコーディネートを軸にしたパリジャン的なスタイルミックスがフィットします。
KNIT / TOMORROWLAND tricot /¥39,600
今回ご紹介したニットは新作ラインナップの一部です。
他にも数多くの名作たちが続々と入荷しておりますので、ぜひ店頭でご覧ください。