about KENTO MORI (PHOTOGRAPHER)
- タイトル削除
- INTERVIEW
about KENTO MORI
(PHOTOGRAPHER)
- photo by KENTO MORI
今回は今シーズンも含めてエディションのシーズンヴィジュアルを撮影していただいている森 健人さんにインタビューをさせていただきました。
健人さんが撮影した過去のアーカイブ写真と共にお届けいたします。
ーまず最初の質問です。
雑誌や広告、雑誌媒体と幅広く活躍していますが、現在に至るまでの軌跡を教えていただけますか。
健人さん:中学生の頃に母が写真を始めたことがきっかけとなり、自分も写真にのめり込むようになりました。
高校時代には気がつけばクラスの撮影班として卒業アルバムの制作委員にもなってました。
その後、本格的に写真を学ぶべくサンフランシスコの大学に通ったんです。
卒業が近づいて、今後の進路をうっすらと考え始めていた頃、写真家の若木信吾さんが発行していた(一般公募から集まった文章と写真で構成される)「youngtree press」という雑誌に出会い、サンフランシスコの路上で生活するホームレスについて書かせてもらう機会を得ました。
これがきっかけで若木さんに直接お会いすることができ、雑誌が発売されるまで1年ほどの期間、写真の編集や校正作業など、その工程を1から体験させていただきました。
この経験を経て、プロのフォトグラファーへの憧れが増し、同時に自分の写真が誌面に載る喜びも知りました。
卒業後、プロのフォトグラファーになるためにアシスタントやスタジオマンになることも考えましたが、他人の技術に目を向けるよりも自分の写真と向き合うことを決め、1年ほどアメリカに留まり、ひたすらに写真を撮る日々を送りましたね。
後にこの頃の写真をポートフォリオにまとめたことで徐々に仕事を頂けるようになり、今に至っているのかなと思います。
- photo by KENTO MORI
- ー「他人の技術に目を向けるよりも自分の写真と向き合うこと」このあたりに健人さんらしさを感じますね。
海外に住んでいたと伺いましたが今の仕事に活きていると感じることはありますか?健人さん:ファッション撮影の現場では、モデルが外国人ということも多いので英語でのコミュニケーションの際には海外での生活経験が役立たっているように思います。
僕自身も外国人として四年半を海外で過ごしたので、若くから自立して世界を飛び回る海外のモデルたちにはある種のシンパシーを感じているのかも…。
限られた時間の中でもできるだけモデルたちとの会話や交流を楽しみながら撮影やオーディションに臨んでいますね。
- photo by KENTO MORI
- ー健人さんの写真はどこかポジティブで力強さを感じます。
その写真を撮る時の拘りなどはあればお聞きしたいです。健人さん:写真を撮る際の感情のひとつに「今この瞬間に自分が立ち会えたことへの感謝」の気持ちがあります。
被写体が、人であれ、モノであれ、場所であれ同じように自分を成長させてくれる「出会い」だと感じでいますね。
- photo by KENTO MORI
- ーシンプルに写真の楽しみ方、写真の魅力に関して教えてください。
健人さん:僕にとって写真は、常に自分の世界や価値観を広げてくれるものです。
それが仕事の写真であれ、プライベートの写真であれ、今の自分を常にアップデートしてくれているような気がしています。
既存の世界に深みや広がりをもたらしてくれるそんなカメラを介した出会いや気づきに最大の魅力を感じています。
- photo by KENTO MORI
- ーエディションとの取組みも3シーズン目になります。健人さんから見てエディションはどう見えますか?
健人さん:洋服の個性や特性を真摯に受け止めながら、エディションの世界観をいかにアイテムに落とし込められるか?
シーズンビジュアルの撮影では新たな表現方法を追い求めるスタッフ陣の熱意に共感を覚えています。
流行りや表層的な情報にとらわれず、自分たちで考え抜いたこと、自分たちで感じ取ったことが純粋に投影される撮影になっていると思います。
今回も健人さんの写真に対する熱量や物腰の柔らかいその人柄を感じられるインタビューになりました。
本当にいつもありがとうございます。
- ■about / 森健人
1979年東京生まれ。
高校生のときに母の影響で写真を撮りはじめ、その後サンフランシスコ、Academy of Art University にて写真を専攻。現在は東京を中心に雑誌や広告でフリーランスとして活躍中。
>>http://www.kentomori.com/
- Follow Us!