TOMORROWLAND

THE CHOICE ‑Special Interview‑ J&M DAVIDSON

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  • THE CHOICE

    for women

    - Exclusive -

    TOMORROWLANDでしか手に入れられない、
    特別なアイテムをご紹介。

  • April 23 Fri.

    J&M DAVIDSON×TOMORROWLAND

    BUYER SPECIAL INTERVIEW

    1984年の誕生から今日まで、クラシカルとモダンを融合してきた〈J&M DAVIDSON〉と、
    エレガントな大人のスタイルを提案するTOMORROWLANDがコラボレーション。
    バイヤーの柏谷紗百合がクリエイティブディレクターのKatieに、リモートでスペシャルインタビュー。
    その魅力をお伝えします。


  • TOMORROWLANDバイヤー
    柏谷 紗百合


    会う人、行く場所をイメージしながら、着る服を考える時間が好き。
    仕事もプライベートもアクティブがモットー。

    @s.kashiwaya

  • INTERVIEW

  • -01.J&M DAVIDSONと、Katie Hillerと、TOMORROWLANDバイヤー柏谷の出会い。
    柏谷:学生の頃に知った〈J&M DAVIDSON〉、私がTOMORROWLANDに入社した時にはすでに取り扱いがあり自身でも二つ購入しています。ところでKatieはこれまで、数々のブランドのデザイナーとして活躍されてきましたが、そもそも、〈J&M DAVIDSON〉との出会いはどちらでしたか?

    Katie:ノッティングヒルにあったブランドですからね。自身もロンドンに住んでいたので展示会やポップアップの話は自然と耳に入ってきましたよ。

    柏谷:身近にあったのですね。ブランド創始者であるデイヴィッドソンご夫妻はTOMORROWLANDの丸の内店にもよく来てくださっていてその上品な暮らしぶりを聞いていたんです。一方でKatieは、〈Marc by Marc Jacobs〉や〈sacai〉のバッグコレクションのデザイナーを務められていましたね。だから個人的にはモードでエッジーな印象を持っていて、Katieがデザイナーに就任にされて〈J&M DAVIDSON〉がどう変わるのか、ワクワクしながら見ていました。ご自身はどんな気持ちでしたか?

    Katie:クリエイティブ・ディレクターとして参加しないかと誘われたのは、2018年です。素直に感激しました。〈J&M DAVIDSON〉の根本的な価値観に、 "エブリデイ・ラグジュアリー "という考え方があります。このコンセプトに昔から感心していましたし、ブランドを引き継いだ今も大切にしていますよ。

    柏谷:確かに〈J&M DAVIDSON〉のバッグは、日常のスタンダードとして活躍しながらも、ある種の贅沢ですよね。例えばフリンジカーニバルひとつとっても、スタッズやショルダーのディテールにフリンジと、小さなバックに様々な技術が詰まっている。それでいて使いやすい。価値が凝縮されていると思っています。

    Katie: 私にとって、"エブリデイ・ラグジュアリー "は衣・食・住のすべてにわたって大事にしたいものなんです。そしてバックのデザインの過程が広範囲にわたるなかでも、最優先事項だと思っているのは、実は機能性。レザーを選ぶところから始まり、最後まで使い勝手の良さにこだわりを持って、深く考えています。

    柏谷:なるほど。機能性を重視していることも、タイムレスな鞄である理由の一つなのですね。Kaiteがデザインするようになり、さらに遊び心やモードなエッセンスも加わった。〈J&M DAVIDSON〉とKatieが繋がり、ブランドを紡いでいることを、勝手に嬉しく思います。


  • -02.別注モデル誕生秘話
    柏谷:別注をお願いした決め手は二度目にお会いしたとき。Katieが「My standard」について話してくださいました。「ストライプのシャツやコンバースのスニーカーがベスト5に入るほど」とおっしゃったのが印象的で。トラッドやエレガンスといった普遍的なものに、今のムードを加えて着こなしたいと考えている私たちにとって共感できました。古きを知り新しきを知るというか...。Katieが〈J&M DAVIDSON〉元の型を生かしながらも、少しのスパイスでフリンジの長さを変えたりしていることと一緒だと感じたのです。スタンダードをアップデートしていくことは、繊細で難しい作業のように思いますが、Katieはどのようにデザインをしているのですか?

    Katie:私はいつも、一つ一つの作品に慎重なんです。まずはムードボードを作成することから始まり、集めたインスピレーションをすべて丁寧に検討します。次に、見た目の形状のデザイン性、実際の使い勝手の機能性を探りながら、さまざまな素材と仕上げを試していく。そして最終的に色を決定します。アイテムが機能的で身につけやすく、しかも個性的で魅力的であること、すべてを満たすことが重要ですからね。

    柏谷:すべて揃ってこそ、ニュースタンダードというわけですね。今回の別注カラーでも、コンビカラーのデザイン画から始まり、細やかに考えてくださった。そういえば、企画の最初にブルーの別注カラーをお願いしようと思ったらKatie自身が今季のインラインの新色としてスタンバイされていたんですよね。そこで新しく色出ししてくださったのがラベンダー。一目で好きになりました。白と黒のコンビカラーのシャープな印象に対して、ラベンダーにはフェミニンなムードが感じられました。


  • -03.FRINGE CARNIVAL MINI の魅力とは?
    Katie:遊び心があって、楽しくて、必需品がすべて快適に収まるところ私自身、ロングセラーのカーニバルのリワークであるフリンジ カーニバル ミニをとても気に入っているんです。
    柏谷:Katieのリワークによって、フリンジは長くなりハンドルがチェーンになりましたよね。ミニサイズなのに十分な存在感があり、どこから見てもパーフェクトに美しい。ちなみにKatieはどんなスタイリングに合わせたいですか?
    Katie:春には素敵なコートがたくさんあるので、ロングコートとワイドなデニムパンツでスタイリングしたい。〈J&M DAVIDSON〉の今季のコレクションでも、梅雨にぴったりなレインコートをはじめ、お気に入りコートがいくつかあります。自分なら、機能的に斜めがけで持ち歩きたいですね

  • 柏谷:デニムに揺れるフリンジの掛け合わせ、素敵ですね。私はシアー感のある〈BACCA〉のワンピースに合わせたいと思っていて。このバッグに対して、ウェアにもデザイン性の高いものを持ってくるのも面白いのかな、と。全身のカラーパレットを品よくまとめれば、意外とケンカせずにマッチします。ラベンダーカラーには、ホワイトやベージュ、深いブラウンのウェアも合いそうです。

  • -04.新しく生まれた2×4

    柏谷:これまでKatieのデザインは、丸みのある仕上げや細やかなディティールが特徴だと思ってきたので、2×4の誕生は新鮮に映りました。

    Kaite:新しいデザインにせよ、私が重要視していることは変わらず、ユニークなデザイン、美しい仕上げ、快適な機能性、すべてを満たし、価値のある鞄であること。2×4も、そんなアイテムに仕上がったと思っています。

    柏谷:確かに、とても機能的ですよね。ショルダーバッグにもハンドバッグにもアレンジできますし、ポケットがあって何よりマチが広い。このマチの広さがソリッドなスクエアのデザインに生きていて、機能性とユニークさを兼ね備えていますね。

    柏谷:バッグを引き立てるなら、抜け感をキーワードにしたいです。パンツスタイルでピリッとしながらも、インナーはタンクトップやTシャツ、足元は華奢なサンダルが気分。

  • 女性らしい抜け感のあるスタイリングでさらりと持つ方が、ミニマルで削ぎ落とされたバッグのデザインが生きそうです。今日は梅雨時期にも活躍しそうな〈ATON〉別注のリネンのセットアップに、シルバーの華奢なサンダルを合わせてみました。


  • ―05.ファッションのインスピレーション
    柏谷:ここまでデザインのお話を伺ってきましたが、Katieのインスピレーションソースは何でしょう?


    Katie:いつでもどこでも、インスピレーションは受けるもの自分が肌で触れた要素をすべて集めて、コレクションにつなぎ合わせるのが好きなんです。工芸品、写真、芸術、人間観察、旅行.....とかね。


    柏谷:私も旅をすると、NYの多様な価値観の人々、インドの宗教や文化、イタリアの食や自然が描く色...あらゆるものに感動してしまう。以前、イタリア人と青い色について話していたら、彼の言う青と、私の想像している青が違っていたことがあったりして。見ている景色が違うから、そこでしか生まれないファッションがあり、そんな出会いは自分の中に残っていくものですね。そういえばKatieはコラボレーションにも精力的ですね。以前コラボーレーションしていたアンドレア・アレンが印象的でした。


    Katie:尊敬するアーティストが数多くいるんです。この数シーズンでも、何人かのアーティストとコラボレーションしてきました。最近の常連は、ロンドンを拠点とするアーティストでありプリントメーカーでもあるエド・カーティス。彼のユニークなデザインをレザーグッズやプレタポルテのコレクションでピックアップしていますよ。


    柏谷:「自分が触れた要素をすべて集めて、コレクションにつなぎ合わせる」は、人にも物にも共通しているのですね。今回のインタビューで、スタンダードをアップデートしていくKatieの視点を覗き見させていただいたような気持ちです。


  • INTRODUCER

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    バイヤー 柏谷 紗百合

    @s.kashiwaya

    会う人、行く場所をイメージしながら、着る服を考える時間が好き。
    仕事もプライベートもアクティブがモットー。
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