BEFORE・AFTER
- トゥモローランドのオーダーを大まかに分類すると、既製品をベースにした「パターンオーダー」と「セミオーダー」の2つがあります。
前者は各部の寸法を調整するのが主となり、縦・横のサイズを調整するものになります。ジャケットの身幅、袖丈の調整や、パンツのウエスト調整などが代表的な手法です。
対して後者はオーナーの体型の特徴にあわせ、トゥモローランドが提案するスーツの雛形をフィットするよう修正していくもの。
より立体的なアプローチで各部の補正を行いますが、最も大事なのは全体のバランスです。
一部だけを見て直すのではなく、複合的にトータルでの見え方や着心地をカウンセリングしながら最適な着地を目指すものといえます。
今回スタッフの私物のオーダー品を用いて、既製品との比較をしています。
参考にご覧ください。
首周り
- 肩幅がありながらも首が細めな場合などで、襟元が抜けて隙間が生まれてしまう事象が起きることがあります。
着心地はもちろん見た目にも美しくないため、ジャケットの襟抜けがないよう、補正を行います。
肩周り
- 肩先のポイントが当たってしまい、着心地にストレスを感じらるとともに袖の二の腕あたりに皺が出てしまうこともあります。
ジャケットの肩先のポイントを補正により変更することで解消します。
- 肩の傾斜はスポーツ歴や生活習慣で左右で異なるものですので、お客様の体型に合わせた補正が必要な場合があります。
背中に皺が入らないようにしつつ、全体のバランスを調整します。
腰周り
- 腰裏部分に皺が入る要因として多いのが反り身。
体が後ろに反っていると、前方は下から上へと生地が引っ張られるため、前身頃の裾が上がります。
これはご自身では気付きにくく、日頃の姿勢にも関わってくる箇所であるため、スタッフとの対話が重要です。