TOMORROWLAND PILGRIM MID SUMMER COLLECTION
ヘミングウェイ晩年の作品『移動祝祭日』(A Moveable Feast)には、こう記されている。「もしきみが幸運にも青年時代にパリに住んだとすれば、きみが残りの人生をどこで過ごそうとも、パリはきみについてまわる。なぜならパリは移動祝祭日だからだ」。
人生のどこかで受け取った豊かな時間は、歳を重ねるほどに静かに輪郭を増していく。ふとした瞬間、旅の残像がよみがえる。青でも緑でもない水面の色、風が抜けた木陰の匂い、深夜のジャズクラブで聞いた演奏。白日夢のようなその輝きは、いつまでも、どこへでも携えていける。
プリントのジャケット、涼やかなスーツ、風をはらむボーダーTシャツ。〈PILGRIM〉の服は、旅の記憶と不思議なほど響き合う。自分らしく着こなした装いは、いつかどこかで過ごした“祝祭日”にそっと光を差す。
また旅に出たくなる。夏なら、それが叶いそうな気がする。遠くへ行けなくとも、装いはいつだって“記憶の旅”へと連れ出してくれる。
海沿いのホテルのバーで飲んだ朧げな記憶
クロアチアの港町ドゥブロヴニクを訪れたことがある。ロープウェイで山の上まで登ると、オレンジ色の屋根が連なる街並みの先に、アドリア海の深いブルーが広がっていた。あまりの美しさに、しばらく視線を動かせなかった。
中世のまま残された城壁都市を歩いていると、建物の影から甲冑の騎士が姿を現しそうな気さえした。暑さを避けて入ったホテルのラウンジでは、ジンをベースにしたカクテルを一杯。昼下がりのアルコールに気分が緩んだのか、むしろ冴えたのか、今では判然としない。
夏であれば、あの屋根瓦の色を思わせる柔らかなピンクをまといたくなる。ペイズリー柄のジャケットに袖を通せば、たとえ街角で騎士に遭遇しても臆することはないだろう。いまいる場所から、心の中のどこか別の場所へ。静かな午後は、そのささやかな移動のためにある。
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥59,400
KNIT_TOMORROWLAND PILGRIM ¥33,000
PANTS_BERNARD ZINS ¥71,500
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥59,400
KNIT_TOMORROWLAND PILGRIM ¥33,000
PANTS_BERNARD ZINS ¥71,500
BLOUSON_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
SCARF_LE LYS ¥25,300
SHOES_Made in ALICANTE ¥29,700
BLOUSON_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
SCARF_LE LYS ¥25,300
SHOES_Made in ALICANTE ¥29,700
ショーツを履くと、グリーンの海とあの音楽が蘇る
若き日のレオナルド・ディカプリオが主演した映画『ザ・ビーチ』。そのサウンドトラックを繰り返し聴いていた夏がある。Mobyのエレクトロニックなリフレインはいまも耳に残っている。
石灰岩の崖に囲まれたあの入江が見たくて、タイのプーケットから船に乗り、ピピ島へ向かった。環境保全のため訪れられる時期は限られていたが、マヤベイのエメラルドグリーンの海は神秘的なほど静かで、白砂のまぶしさが際立っていた。
引き潮で船はホテル前の桟橋に着けず、ポーターが荷物を頭に載せ、旅行客はそれぞれ浅瀬を歩いて浜へ向かった。ひざ丈のショーツを穿いていたものの、羽織っていたシャツジャケットまで濡れてしまったのを覚えている。
夏になって砂浜を歩いていると、海面に跳ね返る光が記憶のどこかを刺激する。寄せては返す波が足跡をさらい、心が少しずつほどけていく。いまでもショーツを穿くと、あの時と同じ軽やかさが戻ってくる。
JACKET_GUY ROVER per TOMORROWLAND PILGRIM ¥49,500
SHORTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥30,800
BAG_Charles et Charlus for TOMORROWLAND ¥62,700
JACKET_GUY ROVER per TOMORROWLAND PILGRIM ¥49,500
SHORTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥30,800
BAG_Charles et Charlus for TOMORROWLAND ¥62,700
SHIRT_TOMORROWLAND PILGRIM ¥44,000
CUT&SEWN_TOMORROWLAND ¥16,500
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
SCARF_TOMORROWLAND ¥20,900
SHIRT_TOMORROWLAND PILGRIM ¥44,000
CUT&SEWN_TOMORROWLAND ¥16,500
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
SCARF_TOMORROWLAND ¥20,900
旅にジャケットを欠かさないのには理由がある
仕事柄、海外を巡る機会に恵まれてきた。なかでもニューヨークは、数えきれないほど訪れた街だ。ラグジュアリーもヒップも、美しいものもアグリーなものも、すべてが極端で飽きることがない。
若い頃にこの街で経験したことを、今も鮮明に思い出す。5th AvenueとCentral Park Southの交差点に建つ「ザ・プラザ」を訪ねたとき、ドアマンに静かに止められた。「こちらは宿泊のお客様のみです」。世界的な五つ星ホテルで、パームコートはセレブリティがアフタヌーンティーを楽しむ場所として知られている。そのときの自分はドレスコードを知らず、ジャケットすら着ていなかった。
どれだけ暑い夏であっても、旅にジャケットを欠かさなくなったのは、この時の記憶があるからだ。昼のホテルは夜とは違う、控えめで気品のある華やぎに満ちている。軽やかなチェックのジャケット、端正なストライプのスーツ。季節の光を受けて柔らかく揺れる生地は、時間の過ごし方までも整えてくれる。
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥143,000
SHIRT_Salvatore Piccolo per TOMORROWLAND ¥49,500
CUT&SEWN_TOMORROWLAND ¥16,500
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥33,000
POCKET SQUARE_TOMORROWLAND ¥15,400
SHOES_SPERRY for TOMORROWLAND ¥27,500
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥69,300
KNIT_TOMORROWLAND PILGRIM ¥33,000
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
SCARF_TOMORROWLAND ¥22,000
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥69,300
KNIT_TOMORROWLAND PILGRIM ¥33,000
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥39,600
SCARF_TOMORROWLAND ¥22,000
1920年代のジャズエイジのラビリンスに紛れ込む
ウディ・アレン監督の映画『ミッドナイト・イン・パリ』。作家を志す脚本家が旅行先のパリで、深夜0時の鐘の音とともに1920年代の世界へ迷い込む物語だ。サロンに集うヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルドと出会うシーンに、現実と夢の境界がたゆたう。
第一次世界大戦が終わり世界恐慌に至るまでの1920年代は、“狂騒の20年代”とも“ジャズエイジ”とも呼ばれ、音楽やダンスそしてファッションも一気に花開いた。『華麗なるギャッツビー』の著者スコット・フィッツジェラルドも、この時代のパリに身を置いていた。
ヘミングウェイが『移動祝祭日』で描いた時代。ウディ・アレンが映画で再解釈した時代。豊かさと憂いが同居したその空気は、“本歌取り”のように何度も語り継がれていく。ボタニカル柄のシャツやネクタイが、まるでその時代のラビリンスが折り重なっているようにも見えてくる。
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥137,500
SHIRT_ERRICO FORMICOLA ¥44,000
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥59,400
BOWTIE_ERRICO FORMICOLA ¥18,700
POCKET SQUARE_TOMORROWLAND ¥15,400
SHOES_Made in ALICANTE ¥29,700
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥79,200
SHIRT_Sébline ¥69,300
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥35,200
TIE_TOMORROWLAND ¥24,200
JACKET_TOMORROWLAND PILGRIM ¥79,200
SHIRT_Sébline ¥69,300
PANTS_TOMORROWLAND PILGRIM ¥35,200
TIE_TOMORROWLAND ¥24,200



